最近私が体験したことの中で驚いたのは、やはり2カ月前起きた地震のこととそれに対する日本人の姿勢ではないかと思います。
3月11日、午後2時46分ごろ、宮城県付近で震度9の地震が発生しました。その時、私はオークラホテルの厨房で働いていました。これまで地震体験車で神戸で起きた地震を体験したこともありましたし、何回も小さい地震は経験したことがありました。でもこんなに大きい地震は生まれて初めてでした。
電気やファンが天井から落ちました。 |
壁のタイルも多く壊れてしまったのです。 |
ホテルのビルが揺れてみんなが外にある広場に避難しました。本当に怖かったです。自然災害の怖さを目で確かめた瞬間でした。その日は何回も強い地震が続きました。
ここを通って外に逃げました。 |
広場に集まっている人々。TXからもたくさんの人が出てきたのです。 みんなが携帯電で連絡を取ろうとしています。 |
この日はオークラホテルで働いている人々はみんな仕事を中断し、安全な場所で集まっていました。 |
でも私が驚いたのはその体験だけではありません。その日の夜、津波が発生し、大勢の人々が家をなくして一瞬難民になってしまいました。何日間もテレビでは激しいニュースが続きました。私の考えでは、もしこういうことが私の国で起きたら、システムや秩序などがめちゃくちゃなるはずです。でもその時、避難していた人々はそういう状態でも驚くほど冷静をなくさずに、ルールに従ったのです。
今でも感心させられる話がテレビから聞こえてきます。ただ公務員だから被災地で黙々と仕事をしたり、待っていたゴールデンウィークの予定をキャンセルし、被害地にボランティアに行ったり。ふつうだったらほかのこととあまり関係を持ちたがらない日本字だと思っていたから、こんな災害の時みんな一緒になり、お互いに思いやっているのを見て驚いたし感動しました。